旅行業務取扱管理者の資格取得の流れ|合格証・更新・再交付

旅行業務取扱管理者の資格取得の流れと合格証・更新・再交付を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が観光庁・日本旅行業協会(JATA)・全国旅行業協会(ANTA)などの公開情報を調べて独自に執筆しています。試験の日程・受験手数料・法令は変更されることがあるため、最新の情報は各試験の実施機関のサイトで確認してください。

旅行業務取扱管理者を取りたいと思っても、合格したあとに登録や更新が必要なのか、合格証はどう届くのか、分からないことが多いですよね。

結論から言うと、旅行業務取扱管理者の資格取得は「試験に合格すること」で完了します。登録や更新の手続きはなく、合格証が手元に届けば、それが資格を持っている証拠になります。

この記事を読むと、受験から合格証を受け取るまでの流れと、取ったあとに気をつけたいことが分かります。

目次

旅行業務取扱管理者の資格取得とは?試験に合格すること

先に結論

旅行業務取扱管理者の資格は、国家試験に合格すれば取得できます。受験資格の制限はなく、年齢・学歴・国籍に関係なく誰でも受けられます。

『資格を取るには、学校に通ったり実務経験を積んだりしないといけないの?』と思う方もいますよね。

実は、受験資格の条件はありません。不正行為で受験停止になっている人を除けば、学生でも社会人でも申し込めるんです。

旅行業務取扱管理者には、総合・国内・地域限定の3種類があります。どれを取るかで、試験を行う団体も方式も違います。

種類試験の実施機関方式令和8年度の受験手数料
総合日本旅行業協会(JATA)マークシート13,000円+システム利用料660円
国内全国旅行業協会(ANTA)CBT(パソコン)8,000円+システム利用料660円
地域限定観光庁マークシート5,500円(収入印紙)

3種類の違いや、どれから受けるかは旅行業務取扱管理者とはでくわしく紹介しています。

どの資格を取るかは、扱いたい旅行で決める

3種類のどれを取るかは、営業所で扱う旅行の範囲で考えると決めやすくなります。

関わりたい旅行目標にする資格
海外旅行も含めて扱いたい総合
国内旅行が中心国内(あとから総合も目指せる)
営業所のある地域の、体験型の旅行などが中心地域限定(国内・総合でも扱える)

受ける人の数で見ると、令和7年度は国内の申込者が12,376人、総合の出願者が5,493人でした。迷った時は、範囲が国内に絞られた国内から考えてみてください。

「合格」と「管理者として働く」は別のこと

ここは誤解しやすいところです。試験に合格すると資格を持つ人になりますが、それだけで営業所の旅行業務取扱管理者になるわけではありません。

旅行会社などの旅行業者が、営業所ごとに合格者の中から管理者を選任します。選任されて初めて、その営業所の管理者として働くことになるんです。

国家資格としての位置づけ

旅行業務取扱管理者試験は、旅行業法第11条の3にもとづいて観光庁長官が行う国家試験です。国家資格としての位置づけは、旅行業務取扱管理者は国家資格?で紹介しています。

資格取得までの流れ:受験から合格証まで

申込から合格証が届くまでは、数か月かかる

令和8年度の国内試験なら、6月に申し込み、9月に受験し、10月に合格証が届く流れです。総合と地域限定は、合格発表が11月から12月になります。

資格取得までの道のりは、どの試験でも「申込・受験・合格発表・合格証」の4段階です。まずは全体の流れをつかんでおきましょう。

資格取得までの4段階
  1. 受ける試験を決めて、申込期間内に申し込む
  2. 試験日に受験する(国内は期間の中から日時を選ぶ)
  3. 合格発表で、合否を確かめる
  4. 合格証を受け取り、大切に保管する
旅行業務取扱管理者の資格取得を、申込・受験・合格発表・合格証の受け取りの4段階で示した流れの図解

試験ごとの日程と、合格証の受け取り方

合格証の受け取り方は、試験ごとに違います。令和8年度の受験案内をもとに並べました。

試験申込期間試験日合格発表合格証の受け取り方
国内6月18日から7月15日9月3日から25日のうち選んだ日時10月16日10月30日予定で簡易書留で郵送
総合7月16日から8月7日10月25日12月10日マイページからダウンロード(郵送なし)
地域限定7月6日から7月31日(消印有効)9月27日11月13日本人に郵送で通知

『総合の合格証は郵送されないの?』と驚く方もいるはずです。JATAの令和8年度の案内では、合格証書と科目合格通知書はマイページからダウンロードする形になっています。

日程は毎年変わる可能性があります。最新の日程は、各実施機関の受験案内で確かめてみてください。

申込の方法も、試験ごとに違う

申込の方法は、国内と総合がインターネットのみ、地域限定が郵送のみです。慣れていないと戸惑いやすいので、先に確かめておきましょう。

申込前に確かめておきたいこと
  • 国内と総合は、インターネットで申し込み、受験手数料を支払う
  • 国内の支払いはクレジットカードかコンビニ・Pay-easy
  • 地域限定は、願書に写真(縦4.5cm、横3.5cm)と収入印紙を貼り、簡易書留で郵送する
  • 国内はCBTなので、申込のあとに受験する日時と会場を予約する

申込の手順は、旅行業務取扱管理者試験の申込方法で試験ごとに紹介しています。

合格発表の日にすること

合格発表の日は、まず自分の結果を確かめます。国内はマイページで合否・科目合格の有無・科目別の得点を、総合はJATAのサイトとマイページで結果を見られます。

合格発表の日のチェック
  • マイページかサイトで、自分の合否を確かめた
  • 国内の人は、科目合格の有無と科目別の得点を書き残した
  • 総合の人は、合格証書をダウンロードして保存した
  • 合格証を保管する場所を決めた

合格発表の確かめ方は、旅行業務取扱管理者の合格発表でくわしく紹介しています。

取得したあと、更新や手続きはいる?

更新制度はなく、合格は有効なまま

旅行業務取扱管理者の資格には、更新の制度がありません。住所が変わっても届出はいりません(ANTA)。ただし、管理者に選任された人は5年ごとに定期研修を受けることになります。

『運転免許みたいに、何年かごとに更新しないといけないのでは?』と心配になりますよね。そこは安心してください。

合格は一度取れば有効なままで、有効期限もありません。何年もたってから旅行会社で働くことになっても、昔の合格がそのまま使えます。

取得後に必要なこと・いらないことの早見表

取得後の手続きを、必要なものといらないものに分けてみました。

場面必要なこと
合格してから何年もたった何もいらない(更新制度なし)
引っ越して住所が変わった届出はいらない(ANTA)
旧名称(主任者)の時代に合格した手続き・受け直しはいらない
営業所の管理者に選任された5年ごとに定期研修を受ける
旅行者から証明を求められた管理者は証明書を提示する(旅行業法第12条の5の2)
旅行業務取扱管理者の資格を取得したあとに、更新がいらない場面と、管理者に選任されて定期研修が必要になる場面を分けて示した図解

選任されたら、5年ごとの定期研修がある

旅行業法では、旅行業者は選任した管理者に、5年ごとに旅行業協会が行う定期研修を受けさせることになっています。研修を修了していない場合、旅行業の更新登録を拒否される理由に当たります(ANTA)。

ただし、直近5年以内に試験に合格した選任管理者や、5年以内に定期研修を修了した選任管理者は対象外です。合格して間もない人は、すぐに研修を受ける必要はないんです。

定期研修の中身は、旅行業務取扱管理者の定期研修で紹介しています。

独学でいくか、講座を使うか

資格取得までの道のりは、独学でも講座でも同じです。市販のテキストと、JATAやANTAが公開している過去の問題や出題例で、独学で合格を目指す方もたくさんいます。

一方で、どの試験から受けるか、どう計画を立てるかで迷っている方もいますよね。講座の資料を取り寄せて、教材やサポートを見比べてから決めると判断しやすくなります。

旅行業務取扱管理者ガイド

講座を使って効率よく合格を目指したい方へ

旅行業務取扱管理者試験は、法令・約款の暗記に加えて、運賃・料金の計算や地理など範囲が広いのが特徴です。独学で進めるか、通信講座やスクールで質問や模試の機会を得ながら学ぶか。講座の種類と比べ方、資料請求で確かめたい点をまとめました。

無料旅行業務取扱管理者の講座の選び方を見る

試験の日程・受験手数料は各試験の実施機関(JATA・ANTA・観光庁)の案内で最新情報を確認してください。

合格証をなくした・名前が変わった時は?

国内の合格証は、ANTAに再交付を申請できる

ANTAでは、合格証をなくした時に再交付を申請できます。総合の合格証は、姓が変わっても書き換えての再発行はしていません(JATA)。

『引っ越しの時に、合格証がどこかへいってしまった…』ということもありますよね。試験ごとの扱いを表にしました。

場面国内(ANTA)総合(JATA)
合格証をなくした再交付を申請できるJATAの案内で確かめる
結婚などで姓が変わったANTAの案内で確かめる書き換えの再発行はしない(戸籍抄本を添えて使う)
英語の合格証がほしいANTAの案内で確かめる英語版は発行しない

国内の合格証を再交付する時に用意するもの

ANTAの案内では、国内の合格証の再交付には次のものが必要です。

国内の合格証の再交付で用意するもの
  • 合格証再交付申請書
  • 紛失届
  • 再交付手数料2,500円
  • 戸籍抄本または戸籍謄本

申請の細かい手順や送り先は、申請の前にANTAの案内で確かめておくと安心です。

資格のカードはない

ANTAのよくある質問には、ライセンスカードの交付についての質問もあります。旅行業務取扱管理者で受け取るのは合格証で、免許証のようなカードはありません。合格証は、なくさない場所に保管しておきましょう。

総合旅行業務取扱管理者の英語表記は、JATAによると「Certified General Travel Services Manager」です。英語の書類に書く時の参考にしてみてください。

旅行業務取扱管理者の資格取得でよくある相談

多いのは「高校生でも取れるか」と「履歴書の書き方」

資格取得について、よく見かける相談に答えます。

高校生でも資格を取れる?

旅行業務取扱管理者を取りたいと考えている高校生だけれど、受けられるのか、という相談です。

受けられます。受験資格に年齢の制限はありません。

ANTAの令和7年度の国内試験では、申込者12,376人のうち19歳以下が1,915人(15.5%)でした。高校生や大学生の受験は、珍しいことではないんです。

履歴書の資格欄にはどう書く?

国内旅行業務取扱管理者試験に合格したけれど、履歴書の資格欄にどう書けばいいか分からない、という相談です。

資格名は、合格証に書かれている正式な名称で書くのが基本です。例えば「国内旅行業務取扱管理者試験 合格」のように、試験に合格したことが分かる書き方にしておくと伝わります。

合格した年月も添えておくと、読む人が分かりやすくなります。合格証の名称を一度見直してから書いてみてください。

知識ゼロから資格を取れる?

旅行の知識がまったくないけれど、一から勉強して資格を取れるのか、という相談です。

ゼロから始めて合格を目指す方もいます。令和7年度の国内試験の申込者は、会社員が31.4%、学生が30.0%で、旅行業で働く人は14.7%でした。

まずは国内から受けるのが、範囲が絞られていて始めやすい方法です。最初の1か月は、法令・約款・国内旅行実務の3科目がどんな内容かを知ることから始めてみましょう。

よくある質問

旅行業務取扱管理者の資格取得に、受験資格はありますか?

ありません。年齢・学歴・国籍の制限はなく、誰でも受けられます(不正行為で受験停止中の人を除く)。

合格したら、登録や更新の手続きは必要ですか?

必要ありません。更新制度はなく、合格は有効なままです。管理者に選任された人は、5年ごとに定期研修を受けることになります。

総合の合格証は郵送されますか?

令和8年度の案内では郵送はなく、マイページからダウンロードする形です。

合格証はいつ届きますか?

令和8年度の予定では、国内は10月30日に簡易書留で郵送、総合は12月10日の合格発表後にマイページからダウンロード、地域限定は11月13日に本人へ郵送で通知されます。

国内の合格証をなくしたらどうすればいいですか?

ANTAに再交付を申請できます。合格証再交付申請書・紛失届・再交付手数料2,500円・戸籍抄本または戸籍謄本が必要です。

まとめ

この記事の要点
  • 旅行業務取扱管理者の資格取得は、国家試験に合格することで完了する
  • 受験資格はなく、申込・受験・合格発表・合格証の4段階で進む
  • 国内の合格証は簡易書留で郵送、総合はマイページからダウンロード
  • 更新制度はなく、管理者に選任されたら5年ごとに定期研修を受ける
  • 国内の合格証をなくしたら、ANTAに再交付を申請できる

国内試験の最新の案内は、ANTAの国内試験の受験案内で確かめられます。

まずは受けたい試験の申込期間をカレンダーに書き込んで、資格取得への最初の一歩を踏み出してみましょう。

旅行業務取扱管理者ガイド

旅行業務取扱管理者ガイド 編集部

総合・国内・地域限定の旅行業務取扱管理者試験の仕組み、合格率と科目ごとの対策、過去問や講座を使った勉強法、資格を仕事に活かす方法までを、はじめて受験する人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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