旅行業務取扱管理者の勉強時間とスケジュール|試験日からの逆算

旅行業務取扱管理者の勉強時間を、試験日から逆算してスケジュールを立てる方法を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が観光庁・日本旅行業協会(JATA)・全国旅行業協会(ANTA)などの公開情報を調べて独自に執筆しています。試験の日程・受験手数料・法令は変更されることがあるため、最新の情報は各試験の実施機関のサイトで確認してください。

旅行業務取扱管理者を受けたいけれど、どれくらい勉強すれば間に合うのか分からない。仕事や授業と両立できるのか、不安になりますよね。

結論から言うと、旅行業務取扱管理者の勉強時間は人によって大きく違うので、「何時間必要か」より「試験日までに何時間使えるか」から逆算するのが確実です。

この記事を読むと、自分の勉強時間の目安を出す手順と、試験日から逆算したスケジュールの立て方が分かります。

目次

旅行業務取扱管理者の勉強時間は、どれくらい必要?

先に結論

必要な勉強時間は、受ける試験・免除の有無・仕事の経験で変わります。人の「○時間で受かった」をそのまま当てはめるより、自分の条件から目安を作る方が計画は崩れにくいんです。

『結局、何時間やれば受かるの?』というのが、いちばん知りたいところですよね。

ただ、同じ国内試験でも、旅行会社で働いている方と、はじめて旅行の分野を学ぶ学生では、スタート地点が違います。誰にでも当てはまる時間の目安は、残念ながらないんです。

そこで、勉強時間が長くなる人と短くなる人の違いを表にしました。

条件勉強時間が短くなりやすい勉強時間が長くなりやすい
受ける試験国内総合(海外旅行実務がある)
免除免除区分で受ける(科目が少ない)全科目を受ける
仕事の経験旅行・運送・宿泊の仕事をしている旅行の分野がはじめて
計算数字の計算に慣れている計算に苦手意識がある
地理旅行や地図が好きで、観光地を知っている観光地の名前になじみがない

右の列に多く当てはまる方は、スケジュールに余裕を持たせておきましょう。

試験ごとの科目の数も、時間に関わる

国内は法令・約款・国内旅行実務の3科目で、試験時間は全科目120分です。総合は業法・約款・国内旅行実務・海外旅行実務の4科目で、海外旅行実務は200点あります。

総合は科目が多い分、国内より勉強の範囲が広くなります。まず国内に合格してから、免除を使って総合を受ける流れを選ぶ方が多いのも、この範囲の広さが理由の1つです。

自分の勉強時間の目安を出す手順

「使える時間」と「やること」を並べる

目安は、試験日までに使える時間と、やることの量を並べると見えてきます。紙に書き出して、2週間ごとに見直すのがコツです。

ここが、この記事でいちばん大事なところです。人の時間ではなく、自分の時間で計画を作る手順を紹介します。

自分の目安を出す手順
  1. 受ける試験と試験日を決める
  2. 今日から試験日までの週の数を数える
  3. 1週間に勉強に使える時間を、曜日ごとに書き出す
  4. 週の時間に週の数をかけて、使える時間の合計を出す
  5. やることを5段階(全体像・法令と約款・計算・過去問・直前の見直し)に分け、合計の時間を割り振る
  6. 2週間ごとに、予定どおり進んでいるかを見直す
試験日を決め、使える時間を書き出し、5段階に割り振って2週間ごとに見直す、勉強時間の目安を出す手順の図解

計算の形の例

例えば、1週間に平日の夜で4時間、週末で3時間取れるなら、週に7時間です。試験日まで12週あれば、7×12で84時間が使える時間の合計になります。

この84時間は、合格に必要な時間の目安ではありません。あなたの手元にある時間を計算しただけの数字です。

大事なのは、この時間で5段階のやることが終わるかを、実際に進めながら確かめることなんです。

5段階への割り振り方

使える時間の合計が出たら、5つの段階に割り振ります。どこに多めに置くかは、自分の得意・不得意で決めてみてください。

段階割り振り多めに置きたい人
全体像をつかむ少なめはじめて旅行の分野を学ぶ人
法令・約款普通条文を読むのに慣れていない人
計算・地理多め計算に苦手意識がある人、観光地になじみがない人
過去問多め本番の時間で解き切る練習をしたい人
直前の見直し少なめ数字の取り違えが多い人

計算と過去問は、どの人でも時間がかかりやすい段階です。迷ったら、この2つを先に多めに取っておくと安心ですよ。

2週間で見直す

最初の2週間が終わったら、テキストがどこまで進んだかを確かめてみてください。

予定より遅れていたら、1週間の時間を増やすか、試験日までの期間を延ばすか、やり方を変えるかのどれかです。早めに気づければ、どれでも間に合わせやすいですよね。

よくある失敗

最初の計画を立てたまま見直さず、試験の1か月前に「全然終わらない」と気づくケースです。2週間に1回、手帳やカレンダーで進み具合を確かめるだけで防げます。

試験日から逆算するスケジュール表

試験日を先に決めて、後ろから埋める

スケジュールは、試験日から逆にたどって作ると崩れにくくなります。直前の見直しと過去問の時間を先に確保し、残りでテキストを進める形です。

令和8年度の試験日は、国内が9月3日(木)〜25日(金)のうち受験者が選んだ日時、総合が10月25日(日)、地域限定が9月27日(日)でした。日程は毎年変わる可能性があるので、最新の日程は各実施機関の案内で確認しておきましょう。

申込期間も試験ごとに違います。令和8年度の国内は6月18日(木)〜7月15日(水)、総合は7月16日(木)〜8月7日(金)で、どちらもインターネットでの申込みでした。

試験日の確かめ方は、旅行業務取扱管理者の試験日はいつ?国内・総合・地域限定の年間日程でまとめています。

6か月前から始めるスケジュール

試験の6か月前から始める場合の例です。国内なら、試験の月から6か月さかのぼった頃がスタートになります。

時期段階やること
6か月前全体像をつかむテキストを1周、細かい所は飛ばして読む
5か月前法令・約款章ごとに読み、章末の問題を解く
4か月前計算・地理運賃・料金の計算を、式を紙に書いて練習する。白地図に観光地を書き込む
3か月前法令・約款と計算の2周目苦手な単元を解き直す。申込期間を確かめて申し込む
2か月前過去問公式の過去問を、テキストを横に置いて解く
1か月前過去問の仕上げ時間を計って通して解く
直前の2週間直前の見直し間違えた問題と、覚えにくい数字だけを見直す

6か月あれば、計算と地理にゆっくり時間をかけられます。途中で忙しい月があっても、取り戻しやすいのがよいところです。

3か月前から始めるスケジュール

試験の3か月前から始める場合は、段階を重ねて進めます。1週間の中で、暗記と計算を並行させるのがポイントです。

時期段階やること
1〜3週目全体像をつかむテキストを1周読み、公式の過去問を1年分眺める
4〜7週目法令・約款と計算を並行平日は法令・約款、週末は計算の練習
8〜10週目過去問公式の過去問を解き、間違えた理由を書く
11週目過去問の仕上げ時間を計って通して解く
12週目直前の見直し新しいことは増やさず、弱点だけ見直す

3か月の場合は、1週間に使える時間を多めに取る必要があります。上の手順で計算して、時間が足りなそうなら、早めにやり方を考えておきましょう。

試験日から逆算した6か月と3か月のスケジュールを、5つの段階で並べて比べた図解

国内に合格してから総合を目指す場合

同じ年度に国内に合格して、総合を一部免除で受けることは、受付の締切の関係でできません。国内に合格した翌年度に、総合を受ける流れになります。

国内に合格すると、総合では業法と国内旅行実務が免除になり、約款と海外旅行実務の2科目で受けられます(区分E)。令和7年度の区分Eの合格率は29.6%でした。

時期やること
国内の合格発表のあと総合の範囲を確かめ、海外旅行実務のテキストを1周読む
年明け〜春国際航空運賃・出入国の手続き・観光・語学を分野ごとに進める
夏JATAの過去問で海外旅行実務と約款を解く。申込期間を確かめて申し込む
試験の1か月前から時間を計って解き、弱い分野を見直す

総合は試験が10月なので、国内の合格から1年近く使えます。海外旅行実務は200点で分野が広いので、この長い期間を生かしたいですね。

地域限定や免除区分で受ける場合

地域限定は、令和8年度の試験日が9月27日(日)で、申込みは7月6日(月)〜7月31日(金)消印有効の郵送のみでした。願書に写真と収入印紙を貼る準備もあるので、申込みの時期を早めにカレンダーに入れておきましょう。

国内の免除区分で受ける方は、受ける科目が少ない分、試験時間も短くなります。例えば免除Aは法令と約款の2科目を80分で解きます。

受け方受ける科目スケジュールの考え方
国内の全科目法令・約款・国内旅行実務計算と地理の時間を多めに取る
国内の免除A法令・約款2科目の過去問を早めに回し始める
総合の区分E約款・海外旅行実務海外旅行実務の分野ごとに期間を分ける
地域限定の全科目法令・約款・国内旅行実務(一部を除く)申込みの郵送の準備も予定に入れる

学生と社会人、1週間の組み立て方

「毎日少し」と「まとめて長く」を組み合わせる

暗記は毎日少しずつ、計算や過去問はまとめて時間を取る方が進みやすい傾向があります。自分の1週間のどこに、どちらを置くかを決めてみてください。

国内試験の申込者は、令和7年度で学生が30.0%、会社員が31.4%でした。学生と社会人では、使える時間の形がまったく違いますよね。

学生の1週間の例

観光学部の2年生の場合、授業の空き時間や長い休みを使えるのが強みです。試験のある9月の前に夏休みがあるのも、国内試験を受ける学生には大きいんです。

曜日・時間やること(例)
平日の授業の空き時間法令・約款のテキストを1単元読む
平日の通学の電車語呂や数字のカードを見直す
平日の夜その日に読んだ単元の問題を解く
土曜計算問題をまとめて練習する
日曜1週間で間違えた問題を解き直す
夏休み過去問を時間を計って通して解く

高校生の場合

国内試験は年齢や学歴の制限がなく、高校生でも受けられます。令和7年度の申込者のうち、19歳以下は15.5%でした。

高校生の場合は、定期テストの時期をカレンダーに先に書き込んでおくのがおすすめです。その週は試験の勉強を休む、と決めておけば、計画が崩れても慌てずに済みます。

社会人の1週間の例

旅行会社の窓口で働いて2年目の場合、平日は残業や繁忙期で時間が読めないことも。平日は短く、週末に長めの時間を取る組み立てが続けやすいです。

曜日・時間やること(例)
平日の朝前の日に間違えた問題を解き直す
平日の昼休み法令の数字や約款の決まりをカードで見直す
平日の夜テキストを1単元だけ読む(疲れた日は休む)
土曜計算問題と過去問をまとめて解く
日曜1週間の見直しと、次の週の予定を立てる

『平日は疲れて、帰ってから何もできない』という日もありますよね。そんな時は、朝や昼休みの短い時間を使うと、ゼロの日を減らせます。

1週間の予定を立てる時のチェック
  • 1週間のうち、勉強しない日を先に決めておく
  • 計算や過去問は、まとめて時間が取れる日に置く
  • 暗記は、通勤・通学など毎日の短い時間に置く
  • 仕事や授業の繁忙期を、カレンダーに書き込んでおく
  • 申込期間を、カレンダーに書き込んでおく

勉強の手順そのものは、旅行業務取扱管理者の勉強方法|合格に向けた試験対策の手順でくわしく紹介しています。

時間が足りない時は、どう補う?

やることを減らすか、進め方を変える

計算してみて時間が足りない時は、やることをしぼるか、進め方を変えるかの2つです。時間を無理に増やすより、続けられる形を選ぶ方が試験の日まで走り切れます。

『計算してみたら、どう見ても時間が足りない』という方もいるはずです。そんな時は、次の表を参考にしてみてください。

足りない理由考えたい手
テキストを読むのに時間がかかる1周目は細かい所を飛ばして読み切る
計算でいつも止まる計算の手順を解説で確かめてから練習する
地理の範囲が広すぎる過去問に出てきた所から覚える
何をやるか迷う時間が長い前の週の終わりに、次の週の予定を決めておく
そもそも期間が短い次の年度に回すか、受ける試験をしぼる

予定が崩れた時の立て直し方

仕事の繁忙期や体調で、1週間まるごと勉強できないこともありますよね。『もう間に合わないかも』と思った時ほど、計画を作り直すチャンスです。

例えば、こんなふうに自分に聞いてみてください。

「残りの週はいくつ?1週間に使える時間は今いくつ?」
「全部やるのは無理でも、過去問と直前の見直しの時間は残せる?」

崩れた予定を作り直す手順
  1. 試験日までの残りの週を数え直す
  2. これから1週間に使える時間を、曜日ごとに書き直す
  3. 過去問と直前の見直しの時間を、先に確保する
  4. 残った時間で、テキストの残りの単元を割り振る
  5. 入りきらない単元は、過去問に出た所だけにしぼる

遅れを全部取り戻そうとするより、残りの時間でできる形に作り直す方が、試験の日まで続けやすいんです。

独学でいくか、講座を使うか

テキストと公式の過去問で、自分で予定を立てて進められるなら、独学は十分に正当な選び方です。独学の進め方は、旅行業務取扱管理者は独学で合格できる?向いている人と進め方で紹介しています。

一方で、「何をやるか迷う時間」や「計算で止まる時間」が長い方は、カリキュラムや解説のある講座を比べてみるのも1つの方法です。講座の選び方は旅行業務取扱管理者の講座の選び方|通信講座・スクール・独学を比較で紹介しています。

講座の中には、厚生労働省の教育訓練給付制度の対象になっているものもあります。対象かどうかは講座ごとに違うので、各校の案内で確かめてみてください。

旅行業務取扱管理者ガイド

講座を使って効率よく合格を目指したい方へ

旅行業務取扱管理者試験は、法令・約款の暗記に加えて、運賃・料金の計算や地理など範囲が広いのが特徴です。独学で進めるか、通信講座やスクールで質問や模試の機会を得ながら学ぶか。講座の種類と比べ方、資料請求で確かめたい点をまとめました。

無料旅行業務取扱管理者の講座の選び方を見る

試験の日程・受験手数料は各試験の実施機関(JATA・ANTA・観光庁)の案内で最新情報を確認してください。

勉強時間でよくある相談

悩みは「今からで間に合うか」

勉強時間についての相談で多いのは、試験日までに間に合うか、国内を持っている場合にどれくらいかかるか、というものです。代表的な3つに答えます。

国内を持っている場合、総合の勉強時間はどれくらい?

国内旅行業務取扱管理者を持っている場合、総合の勉強時間の目安はどのくらいか、という相談です。

国内の合格者は、総合では業法と国内旅行実務が免除になり、約款と海外旅行実務の2科目を受けます。範囲は全科目を受けるより狭くなります。

ただ、海外旅行実務は200点で、国際航空運賃・出入国の手続き・観光・語学と分野が広い科目です。英語や国際航空運賃に慣れているかで、かかる時間は人によって違います。

まずは海外旅行実務のテキストを1周読み、JATAの過去問を1年分眺めてみてください。そのうえで、この記事の手順で使える時間を計算すると、自分の目安が見えてきます。

今からで、9月の国内試験に間に合う?

国内の勉強を始めようと思うが、今からで9月の試験に間に合うか、という相談です。

間に合うかどうかは、試験日までの週の数と、1週間に使える時間で決まります。まずは今日から試験日までの週を数えて、使える時間の合計を出してみましょう。

時間が少ない時は、3か月のスケジュールのように段階を重ねて進めます。国内試験は9月の中から受験日を選べるので、なるべく遅い日を選ぶのも1つの手です。

総合に2か月で挑んでも受かる?

総合旅行業務取扱管理者に2か月で挑もうと考えているが、受かるか、という相談です。

総合は4科目あり、海外旅行実務は200点です。令和7年度の総合の全科目(区分A)の合格率は11.7%でした。

2か月で全科目を仕上げるには、1週間に使える時間がかなり必要になります。手順どおりに使える時間を計算して、足りない時は国内から先に受ける流れも考えてみてください。

よくある質問

旅行業務取扱管理者の勉強時間は、何時間が目安ですか?

受ける試験・免除の有無・仕事の経験で大きく変わるので、誰にでも当てはまる目安はありません。試験日までに使える時間を計算し、5段階のやることに割り振る方法で、自分の目安を作ってみてください。

何か月前から勉強を始めればいいですか?

計算や地理に時間をかけたいなら、6か月前から始めると余裕を持てます。3か月前からの場合は、暗記と計算を並行させ、1週間に使える時間を多めに取る計画にしましょう。

社会人でも勉強時間を確保できますか?

平日は朝や昼休みの短い時間で暗記を、週末にまとめて計算や過去問を、と分けると続けやすくなります。国内試験の申込者のうち、令和7年度は会社員が31.4%でした。

国内試験はいつまでに申し込めばいいですか?

令和8年度は6月18日(木)から7月15日(水)までで、インターネットでの申込みでした。最新の期間は各実施機関の案内で確認してください。

勉強の計画はどれくらいの間隔で見直せばいいですか?

2週間に1回が目安です。テキストや過去問がどこまで進んだかを確かめ、遅れていれば時間かやり方を調整しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 勉強時間は人によって違うので、使える時間から逆算する
  • 使える時間は、週の時間に週の数をかけて出し、5段階に割り振る
  • 6か月なら段階を順に、3か月なら暗記と計算を並行させる
  • 学生は空き時間と長い休み、社会人は朝・昼休みと週末を使う
  • 時間が足りない時は、やることをしぼるか進め方を変える

まずはカレンダーを開いて、試験日までの週を数えてみましょう。週の数が分かれば、あなたのスケジュールはもう半分できています!

旅行業務取扱管理者ガイド

旅行業務取扱管理者ガイド 編集部

総合・国内・地域限定の旅行業務取扱管理者試験の仕組み、合格率と科目ごとの対策、過去問や講座を使った勉強法、資格を仕事に活かす方法までを、はじめて受験する人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次