国内旅行業務取扱管理者のWeb講座・オンラインで学ぶ方法

国内旅行業務取扱管理者をWeb講座やオンライン教材と紙のノートを組み合わせて学ぶ方法を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が観光庁・日本旅行業協会(JATA)・全国旅行業協会(ANTA)などの公開情報を調べて独自に執筆しています。試験の日程・受験手数料・法令は変更されることがあるため、最新の情報は各試験の実施機関のサイトで確認してください。

通勤中や休み時間にスマホで勉強したいけれど、国内旅行業務取扱管理者はWebの教材だけで受かるのか不安。そんな方も多いはずです。

結論から言うと、国内旅行業務取扱管理者はWeb講座やオンライン教材を中心に進められます。ただし、運賃・料金の計算だけは紙に書いて練習する時間を残しておくのがおすすめです。

この記事を読むと、オンラインで学ぶ時の向き不向きと、画面と紙の組み合わせ方が分かります。

目次

国内旅行業務取扱管理者はWebだけで勉強できる?

先に結論

法令・約款の暗記や、国内の観光の確認はWebやアプリと相性がよい分野です。一方で、運賃・料金の計算は、手で式を書いて解く練習をしておかないと本番で手が止まりやすくなります。

『スマホで動画を見ていれば、それで十分なのでは?』と思いますよね。

実は、国内試験はパソコンで受けるCBT方式なので、画面で問題を読むこと自体には慣れておいた方がいいんです。そのうえで、計算は紙の上で手順を固める、という分け方が合っています。

オンラインで使える教材には、いくつかの種類があります。まずは全体を見ておきましょう。

教材の種類どんなものか向いている使い方
動画の講義講師の説明を動画で見る初めての単元の流れをつかむ
Webの確認テスト画面で選択肢を選んで答える法令・約款の知識を何度も確かめる
学習アプリスマホで一問一答などを解くすき間時間に暗記を回す
公式の過去問・出題例ANTAやJATAのサイトで公開されている問題本番の問題の形と言い回しに慣れる
CBT体験試験国内試験の操作を試せるパソコンで解く操作に慣れる

国内の過去問は、ANTAの各年度の実施状況・出題例と解答から無料で見られます。無料の教材の使い方は旅行業務取扱管理者を無料で勉強する方法で詳しく紹介しています。

「Web講座」と「Webの情報」は分けて考える

旅行業務取扱管理者のWebの教材には、学校が用意したWeb講座と、個人や会社が公開している解説サイトやアプリがあります。

ANTAは、解答速報やアプリなどは協会と関係がないと案内しています。協会の公式教材と、それ以外の教材は分けて考えておきましょう。

解説サイトやアプリを使う時は、その内容がいつの年度の試験に合わせたものかを見てみてください。年度が書かれていない時は、公式の出題例やテキストと照らし合わせながら使うと安心です。

公式に公開されているもの

国内はANTAが年度別の出題例・解答と実施状況を、総合はJATAが過去5年分の試験問題と正解を公開しています。JATAとANTAは、特定の参考書や講座を紹介していません。

パソコンの画面で解くことにも慣れておく

国内試験は、全国47都道府県のテストセンターでパソコンを使って受けます。全科目を受ける場合は120分で、途中の休憩はありません。

紙の問題集だけで練習していると、画面で長い問題文を読むのに思ったより時間がかかることも。オンラインの確認テストや公式の出題例を画面で解いておくと、本番の読み方に近い練習になります。

当日の流れや持ち物は国内旅行業務取扱管理者のCBT試験とは?で紹介しています。本人確認書類(顔写真付き・有効期限内・原本)を忘れずに持参しましょう。

オンラインで学ぶのが向いている人・向いていない人

向き不向きは「勉強する場所」で決まる

オンラインの教材が合うかどうかは、性格よりも、どこで勉強するかで変わります。通勤や休憩などのすき間時間が多い人ほど、オンラインの強みが生きます。

『自分はWeb講座向きなのか、紙のテキスト向きなのか分からない』という方もいますよね。

オンラインで学ぶよさと、気をつけたいところを並べてみました。

オンラインのよいところ
  • 通勤中や休み時間に、スマホで進められる
  • 動画で、計算の手順を目で追いながら確かめられる
  • 確認テストで、間違えた問題だけを何度も解き直せる
気をつけたいところ
  • 見ただけで分かった気になりやすい
  • 計算を紙に書く練習が少なくなりやすい
  • 通知や別のアプリに気を取られやすい

状況ごとの向き不向き

状況ごとに、オンライン中心が向くかどうかを表にしました。いちばん近い行を見てみてください。

あなたの状況オンライン中心紙のテキスト中心
通勤や移動の時間が長い向く移動中は使いにくい
家では机に向かう時間が取れるどちらでも向く
画面で長い文章を読むと疲れる短い動画や一問一答なら向く向く
計算問題に苦手意識がある動画で手順を見るのに向く紙で解く練習に向く
一人だとすぐサボってしまう学習の記録が残る講座なら向く計画表を作れば向く

多くの人は、どちらか1つではなく、両方を組み合わせることになります。次の章で、その組み合わせ方を具体的に見ていきます。

例えばこんな場面で考えてみる

例えば、旅行会社の窓口で働いて2年目で、通勤に片道の電車の時間がある場合を考えてみます。

行き帰りの電車でスマホの動画と確認テストを進め、休日に机で計算をまとめて解く形なら、オンライン中心でも無理なく続けられそうですよね。

一方で、観光学部の2年生で、キャンパスの図書館で過ごす時間が多い場合はどうでしょう。紙のテキストを中心にして、分からない単元だけ動画で確かめる、という使い方の方が合うかもしれません。

オンラインの教材と紙のテキストを、暗記はスマホ、計算は紙、本番形式はパソコンと使い分ける組み合わせ方を示した図解

計算問題は、紙で練習する時間を残しておく

「画面で覚える・紙で解く・パソコンで仕上げる」

オンラインで学ぶ時は、分野によって使う道具を分けるのがおすすめです。暗記はスマホ、計算は紙、本番の形式はパソコン、と決めておくと迷いません。

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

国内旅行実務では、運賃・料金の計算が出題されます。動画で解き方を見ると「分かった」と感じますが、自分で式を書いてみると、どこで何を足すのか迷うことが多いんです。

国内試験の試験室には、電卓や筆記用具を持ち込めません。メモ用紙と筆記用具が貸し出されるので、本番も「紙に書いて計算する」形になります。

分野ごとに、使う道具を決める

科目や分野ごとに、どの道具で練習するかの例を表にしました。

科目・分野覚える・分かる段階練習・仕上げの段階
法令動画やWebの確認テストパソコンで過去問を通して解く
約款動画で場面ごとに理解するアプリの一問一答と過去問
国内旅行実務(計算)動画で手順を見る紙に式を書いて解く
国内旅行実務(観光・地理)地図アプリや画像で確かめる一問一答と過去問

『計算も、画面の問題をそのまま頭で解けばいいのでは?』と考える方もいますよね。

ただ、本番は電卓なしで、メモ用紙に書きながら解く形です。日ごろから紙に書いておくと、本番でも同じ手順で落ち着いて解けます。

Web講座で手順を見たあと、運賃・料金の計算を紙に書いて練習している手元の写真

計算の練習の仕方は旅行業務取扱管理者のJR運賃・料金計算で詳しく紹介しています。

1週間の組み合わせの例

仕事をしながら学ぶ人を想定した、1週間の組み合わせの一例です。時間の長さは人によって違うので、自分の生活に合わせて変えてみてください。

曜日場所やること
月・水通勤中(スマホ)法令・約款の動画を1本見て、確認テストを解く
火・木通勤中(スマホ)国内の観光の一問一答をアプリで回す
金自宅の机(紙)その週に見た計算の動画の例題を、紙に書いて解き直す
土自宅の机(紙)計算問題をまとめて解き、間違えた所に印をつける
日自宅(パソコン)公式の出題例を、時間を計って画面で解く

ポイントは、週に2回は紙で計算を解く日を入れていることです。オンラインだけで1週間を回すと、計算を書く日がなくなりやすいんです。

勉強時間の出し方は旅行業務取扱管理者の勉強時間とスケジュールを参考にしてみてください。

紙で解く日のやり方

紙で計算を解く日は、ただ問題を解くだけでなく、次の順番で進めると動画の内容が手に残りやすくなります。

紙で計算を解く日の進め方
  1. その週に動画で見た計算の単元を、1つ選ぶ
  2. 動画を見ずに、例題の式を紙に書いて解く
  3. 答え合わせをして、迷った所に印をつける
  4. 印をつけた所だけ、動画をもう一度見て確かめる
  5. 同じ型の問題を、もう1問紙で解き直す

4番目で動画に戻れるのが、オンラインで学ぶよさです。紙と画面を行き来することで、分かったつもりの所が見つかりやすくなります。

よくある失敗

動画を倍速で見て、1日にたくさんの単元を進めたつもりになってしまうケースがあります。動画を1本見たら、確認テストか紙の例題を1問は解く、と決めておくと、見ただけで終わるのを防げます。

総合旅行業務取扱管理者をオンラインで学ぶ時は

総合はマークシート。紙で解く練習の比重が上がる

総合の試験は、マークシートで解く筆記の試験です。国内よりも、紙の問題を時間内に解く練習の比重を上げておきましょう。

『国内はWeb講座で進めたので、総合もオンラインで』と考えている方もいますよね。

総合旅行業務取扱管理者をオンラインで学ぶこともできます。ただ、試験の形式が国内とは違う点を頭に入れておきたいところです。

比べる点国内総合
試験の方式CBT方式(パソコン)マークシート
試験の時間全科目で120分(途中休憩なし)区分Aは第1時限80分・第2時限120分
計算する時貸し出されるメモ用紙と筆記用具を使う問題用紙に書きながら解く
公式の問題ANTAの年度別の出題例と解答JATAの過去5年分の試験問題と正解

総合の過去問は、JATAのサイトで過去5年分を見られます。オンラインで学ぶ場合も、最後は印刷して、時間を計ってマークシートの形で解いておくと安心です。

総合の海外旅行実務は、分野で使い分ける

総合の海外旅行実務は200点の科目で、国際航空運賃や出入国手続、主要国の観光、英語などが出ます。

主要国の観光は、地図や写真をWebで見ながら覚えると記憶に残りやすい分野です。国際航空運賃は、国内の運賃・料金と同じく、紙で手順を書いて練習しておきましょう。

地域限定を受ける場合も、紙で仕上げる

地域限定の試験も、総合と同じくマークシートで解く筆記の試験です。令和8年度は9月27日(日)に、東京と大阪の2か所で行われます。

地域限定の範囲は、国内より一部が狭くなっています。国内用のWeb講座で学ぶ場合は、試験に出ない範囲を把握したうえで、観光庁が公開している過去の試験問題を紙で解いて仕上げておきましょう。

Web講座を選ぶ時の確認リスト

選ぶ前に「紙で練習できるか」も確かめる

Web講座を選ぶ時は、動画の見やすさだけでなく、計算問題を紙で練習できる教材が付いているかも見ておきましょう。

国内旅行業務取扱管理者のWeb講座を選ぶ時は、次の点を確かめてみてください。

Web講座を選ぶ前の確認リスト
  • 受ける試験(国内・総合・地域限定)に対応しているかを確かめる
  • 受ける年度の試験に合わせた内容かを確かめる
  • 1本の動画の長さと、スマホで見られるかを確かめる
  • 計算問題を紙で解ける問題集やPDFが付いているかを確かめる
  • 確認テストで、間違えた問題だけを解き直せるかを確かめる
  • 質問の方法と、回数や期間の決まりを確かめる

学校ごとの講座の形式は、旅行業務取扱管理者の通信講座を比べる|学校ごとの形式の見方で紹介しています。ユーキャン、フォーサイト、LECなど、旅行業務取扱管理者の講座を公式サイトで案内している学校があります。

中身は年度で変わるので、各校の公式ページで確かめてみてください。

見本の動画や教材で確かめたいこと

見本の動画や教材が見られる場合は、申し込む前に一度試してみてください。確かめたいのは、次のような点です。

  • 「この説明の速さなら、最後まで聞いていられる?」
  • 「計算の動画を見たあと、同じ手順で紙に書いて解けそう?」

1本見ただけで、講師の話し方や画面の見やすさとの相性はかなり分かります。合わないと感じたら、無理に続けず別の講座や教材を探して大丈夫です。

Web講座の中身は「試験の年度」で確かめる

国内試験は、6月1日の時点の法令で問題が作られます。航空の出題も、その年の6月1日に搭乗する時の約款によります。

Web講座は動画を作り直すのに手間がかかるため、改正があった所が別の資料で補われていることもあります。改正の情報がどこで案内されるかも、申し込む前に聞いておくと安心です。

独学でいくか、講座を使うか

公式の出題例と市販のテキストを使い、Webの無料の情報で補いながら独学で進める方もいます。手順を追うのが得意な方なら、十分に選べる方法です。

一方で、計算の手順を動画で何度も見たい、分からない所を質問したいなら、Web講座が支えになります。講座が要るかどうかの決め方は旅行業務取扱管理者の講座の選び方でまとめています。

旅行業務取扱管理者ガイド

講座を使って効率よく合格を目指したい方へ

旅行業務取扱管理者試験は、法令・約款の暗記に加えて、運賃・料金の計算や地理など範囲が広いのが特徴です。独学で進めるか、通信講座やスクールで質問や模試の機会を得ながら学ぶか。講座の種類と比べ方、資料請求で確かめたい点をまとめました。

無料旅行業務取扱管理者の講座の選び方を見る

試験の日程・受験手数料は各試験の実施機関(JATA・ANTA・観光庁)の案内で最新情報を確認してください。

オンラインで学ぶ人によくある相談

悩みは「どの情報を信じるか」と「時間の作り方」

オンラインで学ぶ人の相談で多いのは、Webの情報がばらばらで迷う、学業や仕事と両立できるか、の2つです。代表的な3つに答えます。

Webサイトによって、合格までの勉強時間がばらばら。どれを信じればいい?

いろいろなWebサイトに、合格までの勉強時間が書かれているが、数字が違っていて迷う、という相談です。

勉強時間は、その人がもともと旅行の仕事に慣れているか、法令の文章を読むのが得意かで大きく変わります。だから、サイトごとに数字が違うのは自然なことなんです。

数字を探すより、自分の時間を出してみる方が役に立ちます。過去問を1回解いて今の点数を確かめ、「週に使える時間 × 試験日までの週数」で手持ちの時間を出してみてください。

大学1年生。授業やサークルと両立できる?

大学1年生で、授業やサークル、アルバイトと両立しながら資格を取りたい、という相談です。

国内試験の令和7年度の申込者12,376人のうち、学生は3,715人で30.0%でした。学生の受験者がとても多い試験です。

学生の方は、授業の合間や移動の時間が細かく分かれていることが多いので、スマホの動画やアプリと相性がよいですよ。週末に紙で計算を解く時間を1回確保できれば、オンライン中心でも進めやすくなります。

授業の課題やテストの時期は、勉強が止まることもあるはずです。そんな週は、アプリで一問一答を数問だけ解く、と決めておくと、完全に止まるのを防げます。

国内試験の申込は、Webで入力するだけ?

国内試験の出願は、Webに必要事項を入力するだけで終わるのか、という相談です。

国内試験の申込は、インターネットだけで受け付けています。令和8年度は、6月18日(木)10時から7月15日(水)23時59分までが申込期間でした。

受験手数料は8,000円(非課税)とシステム利用料660円で、クレジットカードかコンビニ・Pay-easyで支払います。

最新の日程は各実施機関の案内で確認しておきましょう。申込の手順は旅行業務取扱管理者試験の申込方法で詳しく紹介しています。

よくある質問

国内旅行業務取扱管理者のWeb講座だけで合格できますか?

Web講座を中心に進めることはできます。ただ、運賃・料金の計算は、紙に式を書いて練習する時間を残しておくのがおすすめです。本番もメモ用紙に書きながら解く形になります。

国内旅行業務取扱管理者の試験はWebで受けられますか?

自宅でWeb受験する方式ではありません。全国47都道府県のテストセンターに行き、パソコンを使って受けるCBT方式です。

総合旅行業務取扱管理者もオンラインで勉強できますか?

できます。ただし総合の試験はマークシートなので、最後は過去問を印刷し、時間を計って紙で解く練習をしておきましょう。

CBTの操作に不安があります。練習できますか?

ANTAは、マウス操作ができれば受験できると案内しています。CBT体験試験で操作を試せるので、受ける前に一度触っておくと安心です。

無料のアプリや解説サイトは使ってもいいですか?

使うのは自由です。ただし協会とは関係のないものなので、内容が今の試験に合っているかは、公式の出題例やテキストで確かめながら使いましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 国内旅行業務取扱管理者は、Web講座やオンライン教材を中心に進められる
  • 暗記はスマホ、計算は紙、本番の形式はパソコン、と道具を分ける
  • 国内の試験室には電卓を持ち込めず、貸し出されるメモ用紙で計算する
  • 総合はマークシートなので、紙で解く練習の比重を上げる
  • Web講座は、紙で練習できる教材と年度の対応を確かめて選ぶ

まずは今週の予定に、紙で計算を解く日を1日だけ書き込んでみましょう。残りの日は、スマホで少しずつ進めれば大丈夫です。

旅行業務取扱管理者ガイド

旅行業務取扱管理者ガイド 編集部

総合・国内・地域限定の旅行業務取扱管理者試験の仕組み、合格率と科目ごとの対策、過去問や講座を使った勉強法、資格を仕事に活かす方法までを、はじめて受験する人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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