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過去問はひと通り解いたけれど、本番の時間で最後まで解き切れるかが不安。そんな方も多いはずです。
結論から言うと、国内旅行業務取扱管理者の模擬試験は「知識を増やす教材」ではなく、本番と同じ時間と形で解き切る練習に使うものです。
この記事を読むと、模擬試験を使う時期と目的、本番の時間配分の練習方法、点数の読み方が分かります。
旅行業務取扱管理者の模擬試験は、過去問と何が違う?
過去問は「出題の形を知る」ための教材で、模擬試験は「本番の時間で解き切れるか確かめる」ための練習です。同じ問題を使っても、目的が違えば使い方も変わります。
『過去問をやっているなら、模擬試験はいらないのでは?』と思いますよね。
実は、旅行業務取扱管理者模擬試験の大事なところは、問題の中身より「時間を計って、途中で止まらずに解く」ことにあるんです。
1問ずつテキストを見ながら解くのと、時計を見ながら全問を通して解くのとでは、疲れ方も迷い方も違います。
| 比べる点 | 過去問を解く | 模擬試験として解く |
|---|---|---|
| 目的 | 出題の形を知り、理由を覚える | 本番の時間で解き切れるか確かめる |
| 時間 | 1問ずつ、ゆっくりでよい | 本番と同じ時間を計る |
| テキスト | 横に置いて調べながら解く | 見ないで解く |
| 見るところ | 正解した理由・間違えた理由 | 科目ごとの得点と、時間が足りなかった所 |
| 終わったあと | 理由をノートに書く | 時間配分と解く順番を見直す |
過去問そのものの使い方は、旅行業務取扱管理者の過去問の使い方|何年分を何周解くかでくわしく紹介しています。
模擬試験はどこで手に入る?
模擬試験は、講座の教材や市販の問題集に付いていることがあります。ただ、JATAとANTAは公的な立場上、特定の参考書や講座を紹介していません。
そこでおすすめなのが、公式の過去問を使って自分で模擬試験を作る方法です。総合はJATAが過去5年分の問題と正解を、国内はANTAが年度別の問題や出題例と解答を公開しています。
公式の問題なら、出題の形がそのまま本番に近いので安心ですよね。国内の問題はANTAの各年度の実施状況・出題例と解答から見られます。
模擬試験は、いつ・何のために使う?
模擬試験は、1回解いて終わりにするより、時期を分けて2〜3回使う方が役に立ちます。回ごとに「今回は何を確かめるか」を1つ決めておきましょう。
『模擬試験って、直前に1回だけやればいいんじゃないの?』という声もよく聞きます。
ただ、直前の1回だけだと、時間が足りないと分かっても直す時間がありません。そこで、使う時期と目的を表にしました。
| 使う時期 | 目的 | 見るところ | 次にやること |
|---|---|---|---|
| テキストを1周読み終えた頃 | 今の実力と、時間の感覚を知る | 時間内に最後まで進めたか | 点数は気にせず、遅かった科目を書き出す |
| 過去問の2周目が終わった頃 | 科目ごとの得点の差を知る | 合格点に届かない科目 | 届かない科目の過去問を解き直す |
| 試験の2〜3週間前 | 本番の時間配分を固める | 解く順番と見直しの時間 | 決めた順番で本番も解く |
| 試験の直前 | 本番の流れを体に入れる | 集中が切れる時間帯 | 新しいことは増やさず、弱点だけ見直す |

1回目は点数が低くて当たり前
テキストを読み終えたばかりの頃の模擬試験は、点数が低くて当然です。この時期の目的は、時間の感覚と苦手な科目を知ることなんです。
例えば、観光学部の2年生で初めて模擬試験を解いた場合、法令は半分くらい解けたのに国内旅行実務の計算で時間が足りなくなった、ということも。それが分かれば、1回目は十分に役目を果たしています!
総合を受ける方は回数を分けてもよい
総合は第1時限と第2時限に分かれているので、模擬試験も2回に分けて解いても大丈夫です。平日に第1時限の範囲、週末に第2時限の範囲、という分け方もできます。
ただ、直前の1回は、本番と同じ1日の流れで通して解いてみてください。第1時限と第2時限の間の過ごし方まで練習しておくと安心です。
本番の試験時間で解く、時間配分の練習
時間配分の練習は、試験ごとの時間と持ち込めるものを本番に合わせるのがコツです。国内はCBTなので、パソコンの画面で解く感覚にも慣れておきましょう。
『時間配分って、具体的にどう練習すればいいの?』と迷いますよね。まずは、試験ごとの時間を確かめておきましょう。
| 試験・区分 | 解く科目 | 時間 |
|---|---|---|
| 国内(全科目) | 法令・約款・国内旅行実務 | 120分(途中休憩なし) |
| 国内(免除A・免除B) | 2科目 | 80分 |
| 国内(免除C) | 約款のみ | 40分 |
| 総合(区分A)第1時限 | 業法・約款 | 80分 |
| 総合(区分A)第2時限 | 国内旅行実務・海外旅行実務 | 120分 |
| 地域限定(全科目) | 法令・約款・国内旅行実務 | 120分 |
国内試験の科目や配点は、令和7年度の出題例で法令100点(4点×25問)、約款100点(4点×25問)、国内旅行実務100点です。合格点は各科目とも60点以上でした。
時間配分の練習の進め方
- 本番と同じ時間をタイマーで計る
- 最初の数分で全体を見て、解く順番を決める
- 迷った問題には印をつけ、いったん飛ばして先へ進む
- 終わりの時間を残して、印をつけた問題に戻る
- 終わったら、科目ごとの得点とかかった時間をメモする
ここが大事なところです。迷った問題で止まり続けると、後ろの解ける問題に手が届かなくなります。
例えば、こんなふうに自分に声をかけてみてください。
「この計算、3分考えても式が立たない。いったん印をつけて次へ」
「最後に時間が残ったら、印の問題に戻ろう」
国内のCBTに合わせた練習
国内試験は全国のテストセンターでパソコンを使うCBT方式です。腕時計や筆記用具を含む所持品は試験室に持ち込めず、メモ用紙と筆記用具は会場で貸し出されます。
電卓も使えないので、模擬試験の計算も手で解きましょう。ANTAのCBT体験試験で、画面の操作に慣れておくこともできます。
当日の流れや持ち物は、国内旅行業務取扱管理者のCBT試験とは?当日の流れと持ち物で紹介しています。
総合の時間配分は、海外旅行実務がカギ
総合の第2時限は、国内旅行実務と海外旅行実務を120分で解きます。海外旅行実務は200点の科目で、国際航空運賃・出入国の手続き・観光・語学と分野が広いんです。
総合はマークシート方式で、黒鉛筆かシャープペンシルを使います。模擬試験でも、マークシートに塗る時間まで含めて計ってみてください。
科目ごとの点の取り方は、総合旅行業務取扱管理者の試験対策|科目ごとの点の取り方で紹介しています。
模擬試験の途中で、分からない問題の答えをテキストで調べてしまうケースです。時間の練習にならないので、調べるのは終わってからにしましょう。
模擬試験の点数はどう読む?次の一手の判定表
旅行業務取扱管理者の試験は、科目ごとに合格点があります。合計点が高くても、1科目でも届かなければ合格できないので、科目別に見ることが大切です。
『模擬試験で何点取れていれば大丈夫なの?』と気になりますよね。
国内は各科目60点以上、総合は各科目で満点の60%以上が合格点です。模擬試験の結果は、この合格点と科目ごとに比べてみてください。
| 模擬試験の結果 | 考えられる理由 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 全科目で合格点を超えた | 知識も時間配分もできている | 同じ順番で解く練習を続ける |
| 1科目だけ合格点に届かない | その科目の知識が足りない | その科目の過去問を選択肢ごとに解き直す |
| 最後の問題まで届かなかった | 迷う問題で止まりすぎた | 印をつけて飛ばす練習をする |
| 計算問題の点が低い | 式の立て方があいまい | 計算の手順をテキストで確かめ、式を書いて解く |
| 前半は解けて後半で点が落ちる | 集中が切れている | 解く順番を入れ替えて試す |

点数より「どこで時間を使ったか」
模擬試験のあとは、点数と一緒に、どの科目で何分使ったかもメモしておきましょう。2回目以降の模擬試験で、時間の使い方が変わったかが分かります。
例えば、旅行会社の窓口で働いて2年目の場合、約款は早く解けて、法令の条文の細かい所で時間を使う、ということもありますよね。その分の時間を法令に回す、と配分を決めればいいんです。
独学で模擬試験を回すか、講座の模擬試験を使うか
『自分で模擬試験を作るのは大変そう』と感じる方もいますよね。
公式の過去問を使えば、独学でも十分に模擬試験の練習はできます。時間を計って解き、科目ごとの点を記録するだけで、本番の準備になります。
一方で、解説付きの模擬試験で間違えた理由を確かめたい方は、講座の教材を比べてみるのも1つの方法です。
- 過去問の答えは分かっても、理由が説明できない問題が多い
- 自分で時間を計ると、つい途中で止めてしまう
- 計算問題の解説を、動画で見たい
- 本番に近い新しい問題で練習したい
講座の選び方は、旅行業務取扱管理者の講座の選び方|通信講座・スクール・独学を比較で紹介しています。
旅行業務取扱管理者ガイド
講座を使って効率よく合格を目指したい方へ
旅行業務取扱管理者試験は、法令・約款の暗記に加えて、運賃・料金の計算や地理など範囲が広いのが特徴です。独学で進めるか、通信講座やスクールで質問や模試の機会を得ながら学ぶか。講座の種類と比べ方、資料請求で確かめたい点をまとめました。
無料旅行業務取扱管理者の講座の選び方を見る試験の日程・受験手数料は各試験の実施機関(JATA・ANTA・観光庁)の案内で最新情報を確認してください。
模擬試験の使い方でよくある相談
模擬試験についての相談で多いのは、点数が合格点に届かない時にどうするか、というものです。代表的な3つに答えます。
本番直前の模擬試験で、法令が44点だった。間に合う?
国内試験の直前に受けた模擬試験で、法令が44点だった。合格点に届くか不安、という相談です。
合格点は60点以上なので、あと16点、4点の問題で4問分です。法令は条文の決まりがそのまま問われる科目なので、直前でも点を伸ばしやすい科目なんです。
残りの日数は、新しい問題を増やすより、過去問で間違えた法令の問題を選択肢ごとに解き直してみてください。どの単元で落としたかが分かれば、見直す所がしぼれます。
試験前に、模擬試験を受けられるところはある?
本試験の前に模擬試験を受けたいが、どこで受けられるのか、という相談です。
講座の教材や市販の問題集に模擬試験が付いていることがあります。ただ、協会は特定の講座や参考書を紹介していないので、自分で探して選ぶことになります。
手軽なのは、公式の過去問を使って、本番と同じ時間で通して解く方法です。国内ならCBT体験試験で、画面の操作にも慣れておけます。
国内旅行実務だけ合格した。翌年は法令と約款だけでいい?
国内試験で国内旅行実務は合格点だったが、法令と約款が届かなかった。翌年はどう受けるのか、という相談です。
前の年度の国内試験で国内旅行実務の科目合格をした人は、次の年度に免除Aとして法令と約款の2科目を80分で受けられます。令和7年度の免除Aの合格率は60.2%でした。
模擬試験も、本番に合わせて2科目を80分で解く形にしておきましょう。時間に余裕がある分、見直しの時間を長めに取る練習ができます。
よくある質問
国内旅行業務取扱管理者の模擬試験は何回くらい解けばいいですか?
回数より時期ごとの目的が大切です。テキストを読み終えた頃、過去問の2周目のあと、試験の2〜3週間前、直前と、目的を変えて2〜3回使ってみてください。
模擬試験は過去問で代わりになりますか?
なります。公式の過去問を、本番と同じ時間を計ってテキストを見ずに通して解けば、模擬試験の練習になります。
国内のCBT試験の時間はどれくらいですか?
全科目は120分で途中休憩はありません。免除Aと免除Bは80分、免除Cは40分です。
模擬試験で電卓を使ってもいいですか?
国内のCBT試験では電卓が使えないので、模擬試験でも手で計算する練習をしておくのがおすすめです。
試験の日程はいつですか?
令和8年度は、国内が9月3日(木)から25日(金)のうち選んだ日時、総合が10月25日(日)です。最新の日程は各実施機関の案内で確認してください。
まとめ
- 模擬試験は、本番の時間で解き切れるかを確かめる練習
- 公式の過去問を使えば、独学でも模擬試験を作れる
- 時期ごとに目的を1つ決め、2〜3回に分けて使う
- 国内は全科目120分、総合は区分Aなら80分と120分で練習する
- 結果は合計点より、科目ごとの点と時間の使い方で見る
まずは手元の過去問を1年分、本番と同じ時間で解いてみましょう。科目ごとの点と時間をメモすれば、それがあなたの最初の模擬試験です!





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