当サイトの記事は編集部が観光庁・日本旅行業協会(JATA)・全国旅行業協会(ANTA)などの公開情報を調べて独自に執筆しています。試験の日程・受験手数料・法令は変更されることがあるため、最新の情報は各試験の実施機関のサイトで確認してください。
国内旅行業務取扱管理者の勉強を、できればお金をかけずに始めたい。無料のテキストはないのかな、と探している方も多いはずです。
結論から言うと、国内旅行業務取扱管理者のテキストを無料で配っている公式の窓口はありません。ただ、試験問題の出題例や解答は、実施機関のサイトで無料で見られます。
この記事を読むと、無料で使える教材の種類と、使う前に確かめたい点、無料だけで足りるかの目安が分かります。
国内旅行業務取扱管理者のテキストは、無料で手に入る?
無料で手に入る公式の教材は、テキストではなく「過去の試験問題・出題例・解答」です。テキストの代わりに、問題から逆に学ぶ使い方になります。
『公式のテキストが無料でダウンロードできたらいいのに』と思いますよね。
国内試験を実施する全国旅行業協会(ANTA)も、総合試験を実施する日本旅行業協会(JATA)も、公的な立場上、特定の参考書や講座を紹介していません。協会がテキストを作って配っているわけではないんです。
その代わり、3つの試験とも、過去の問題や出題例を公式サイトで公開しています。旅行業務取扱管理者を無料で勉強したいなら、ここが出発点になります。
| 試験 | 無料で見られる公式の教材 | 公開しているところ |
|---|---|---|
| 国内 | 令和4・5年度の問題と解答・合格基準、令和6年度以降のCBTの出題例と解答 | ANTA |
| 総合 | 過去5年分の試験問題・正解、実施結果 | JATA |
| 地域限定 | 年度ごとの試験問題と正解及び配点、実施状況 | 観光庁 |
国内の出題例は、ANTAの各年度の実施状況・出題例と解答から見られます。
「出題例」ってどういうこと?
国内試験は、令和6年度からパソコンで受けるCBT方式になりました。受験者ごとに問題が違うので、ANTAは問題そのものではなく「出題例」を公表しています。
令和8年度の出題例は、10月2日に掲載されています。出題の形や難しさをつかむには十分に役立ちます。
無料の教材は「公式」と「それ以外」に分けて使う
無料の教材は、実施機関が出している公式のものと、個人や会社が作ったそれ以外のものに分けて考えましょう。それ以外の教材は、便利な反面、いつの法令で作られたかを自分で確かめる必要があります。
ここが、この記事でいちばん大事なところです。
ネットで国内旅行業務取扱管理者の無料教材を探すと、問題アプリや解説サイト、動画などがたくさん出てきます。どれも手軽ですが、試験の実施機関とは関係のないものがほとんどです。
| 種類 | 例 | 出典の確かさ | 使う前に確かめること |
|---|---|---|---|
| 公式 | ANTAの出題例と解答、JATAの過去問、観光庁の過去問 | 実施機関が出している | 何年度の問題か(基準日が違う) |
| 公式 | 各試験の受験案内 | 実施機関が出している | 受ける年度の案内か |
| それ以外 | 問題アプリ、解説サイト | 作った人や会社による | 作った人、更新した日、何年度の法令か |
| それ以外 | 解説動画 | 作った人による | 公開した日、改正後の内容か |
| それ以外 | 解答速報・合否予想 | 実施機関とは関係がない | 正式な結果は実施機関の発表で確かめる |

総合や地域限定の過去問も使える?
国内の勉強に、総合や地域限定の過去問を使うこともできます。法令や約款は、3つの試験で重なる範囲があるからです。
ただ、総合には海外旅行実務があり、地域限定は航空と国内地理などが範囲外です。国内の勉強に使う時は、法令と約款の問題を中心に解いてみてください。
基準日の確かめ方
国内試験の問題は、その年の6月1日現在の法令で作られています。令和8年度なら、令和8年6月1日現在です。
古い年度の問題は、法改正の前の内容のことがあります。無料の教材を使う時は、次の点を見てみてください。
- 何年度の試験の問題か、どこかに書いてあるかを確かめる
- 作った人や会社の名前が書いてあるかを確かめる
- 最後に更新された日が分かるかを確かめる
- 答えの根拠を、公式の解答やテキストで確かめられるかを試す
- 「協会公認」のような書き方があれば、実施機関のサイトで本当かを確かめる
ANTAのよくある質問には、いわゆる「資格商法」への注意の呼びかけがあります。解答速報やアプリなどは協会と無関係だとも案内されています。無料をうたう案内でも、お金の話が出てきたら一度立ち止まって確かめてみてください。
公式の無料教材は、どう使えばいい?
いきなり全部を解こうとすると、知らない言葉ばかりで手が止まります。最初は1年分の問題を眺めて、どんな形で何が問われるかをつかむだけで十分です。
『出題例を見ても、何も分からなかった』という声はよく聞きますよね。
それは自然なことです。最初は分からなくて当たり前なので、問題の形を知ることだけを目標にしてみてください。
- ANTAの出題例を1年分開き、科目ごとの問題の形を眺める
- 法令から1問ずつ解き、解答と照らし合わせる
- 分からなかった言葉を、ノートに1行ずつ書き出す
- 書き出した言葉の意味を、テキストや旅行業法の条文で調べる
- 同じ年度の問題をもう一度解き、正解の理由を言えるか確かめる
解説がない時は、どう調べる?
公式の解答には、正解の番号は載っていても、くわしい解説はありません。『なぜこれが正解なのか分からない』という場面は、何度も出てくるはずです。
「答えは2番。でも、なぜ2番なのかが分からない」
「問題文の言葉で、テキストの索引を引いてみよう」
そんな時は、問題文の中の言葉を1つ選んで、テキストの索引や旅行業法の条文で探してみてください。例えば「取引条件の説明」という言葉なら、法令の章で同じ言葉が出てくる所を探す、という具合です。
調べても分からない問題は、印をつけて先に進んで大丈夫です。全部を一度で分かろうとしない方が、結果的に早く進みます。
国内試験の配点を知っておく
令和7年度の出題例では、法令が100点(4点×25問)、約款が100点(4点×25問)、国内旅行実務が100点でした。合格点は各科目とも60点以上です。
無料の教材で練習する時も、3科目とも60点を超えることを目安にしてみてください。
CBTの操作にも慣れておく
国内試験はテストセンターのパソコンで受けます。マウス操作ができれば受験でき、CBT体験試験で練習もできると案内されています。
当日の流れや持ち物は、国内旅行業務取扱管理者のCBT試験とは?当日の流れと持ち物で紹介しています。
過去問を何年分・何周解くかの考え方は、旅行業務取扱管理者の過去問の使い方|何年分を何周解くかにまとめています。
無料だけで足りる人、足りない人
公式の出題例には解答がありますが、くわしい解説はありません。間違えた理由を自分で調べられる人なら、無料の教材を中心に進められます。
『無料の教材だけで合格できる?』と気になりますよね。
これは人によって変わります。今の自分に当てはまる方を数えてみてください。
| あなたの状況 | 無料中心で進めやすい | テキストや講座を足したい |
|---|---|---|
| 旅行会社や観光の仕事で、約款や運賃の話をよく聞く | 当てはまる | |
| 法令の文章を読むのが苦にならない | 当てはまる | |
| 間違えた理由を、自分で調べて納得できる | 当てはまる | |
| 旅行業の知識がほとんどない | 当てはまる | |
| 運賃・料金の計算の手順が、解答だけでは分からない | 当てはまる | |
| 一人だと勉強が続かない | 当てはまる |

テキストを1冊だけ足す、という選び方
全部を無料で済ませるか、講座を使うか、の2択で考えなくても大丈夫です。
公式の出題例を中心にして、調べる時の辞書としてテキストを1冊だけ用意する、という組み合わせもあります。テキストの選び方は旅行業務取扱管理者のテキストの選び方|国内・総合・標準テキストで紹介しています。
例えばこんな場面
観光学部の2年生の場合、旅行業の仕事の経験はまだないことが多いですよね。
まずは公式の出題例を1年分眺めて、分からない言葉の多さを確かめてみてください。言葉の多くが分からなければ、テキストを1冊足す方が結果的に早く進めます。
Web講座やアプリで学ぶ方法は、旅行業務取扱管理者のオンライン講座・Web講座で学ぶ方法を参考にしてみてください。
独学でいくか、講座を使うか
無料の教材とテキストで進められそうなら、独学は十分に正当な選び方です。進め方は旅行業務取扱管理者は独学で合格できる?向いている人と進め方で紹介しています。
一方で、計算の手順を見ながら覚えたい、質問できる人がほしいなら、講座の資料を比べてみるのも1つの方法です。
旅行業務取扱管理者ガイド
講座を使って効率よく合格を目指したい方へ
旅行業務取扱管理者試験は、法令・約款の暗記に加えて、運賃・料金の計算や地理など範囲が広いのが特徴です。独学で進めるか、通信講座やスクールで質問や模試の機会を得ながら学ぶか。講座の種類と比べ方、資料請求で確かめたい点をまとめました。
無料旅行業務取扱管理者の講座の選び方を見る試験の日程・受験手数料は各試験の実施機関(JATA・ANTA・観光庁)の案内で最新情報を確認してください。
無料で勉強したい人によくある相談
無料で勉強したい方の相談で多いのは、試験の中身が分からない、どの本を選べばいいか分からない、というものです。代表的な3つに答えます。
試験内容や勉強方法を調べても、よく分からない
国内旅行業務取扱管理者の試験内容や勉強方法を調べても、情報が多くて分からない、という相談です。
まずは、ANTAの受験案内と出題例の2つだけを見てみてください。試験の科目と日程は受験案内に、問題の形は出題例に載っています。
この2つを見てから、足りない部分をテキストや解説で補うと、情報に振り回されにくくなります。
書店に古い年度のテキストしかない。どうすればいい?
これから勉強を始めたいが、書店に前の年度向けのテキストしか並んでいない、という相談です。
新しい年度の版が出るまでの間は、公式の出題例で問題の形に慣れておく、という使い方ができます。無料なので、出費を気にせず始められますよね。
古い版のテキストを使う場合は、受ける年度の出題例と答えが食い違う所に印をつけておきましょう。食い違いが多ければ、新しい版が出た時に買い替えを考えてみてください。
大学生で、お金をかけずに国内に挑戦したい
大学2年生で、国内旅行業務取扱管理者の資格を取りたいが、教材にあまりお金をかけられない、という相談です。
令和7年度の国内試験では、申込者12,376人のうち学生が3,715人で、30.0%を占めていました。学生のうちに挑戦する人は少なくないんです。
まずは公式の出題例で問題の形を知り、図書館で旅行業務取扱管理者のテキストを借りてみるのも1つの方法です。ただ、図書館の本は古い版のこともあるので、何年度向けかを表紙で確かめておきましょう。
よくある質問
国内旅行業務取扱管理者のテキストを無料でダウンロードできますか?
実施機関が配っている無料のテキストはありません。無料で見られる公式の教材は、ANTAが公開している問題・出題例と解答です。
旅行業務取扱管理者を無料だけで勉強して合格できますか?
旅行業の知識があり、間違えた理由を自分で調べられる方なら、無料の教材を中心に進められます。知識がほとんどない方は、テキストを1冊足すと進めやすくなります。
無料の問題アプリは使っても大丈夫ですか?
使ってかまいませんが、試験の実施機関とは関係のないものです。何年度の法令で作られているかと、答えの根拠を公式の解答で確かめながら使いましょう。
総合の過去問も無料で見られますか?
見られます。総合を実施するJATAが、過去5年間の試験問題・正解をサイトで公開しています。国内の勉強に使う時は、重なる範囲の法令(業法)と約款の問題から解いてみてください。
国内試験の日程はいつですか?
令和8年度は令和8年9月3日(木)から25日(金)のうち、受験者が選んだ日時です。日程は毎年変わるので、最新の日程はANTAの案内で確認してください。
まとめ
- 国内旅行業務取扱管理者のテキストを無料で配る公式の窓口はない
- 無料で使える公式の教材は、ANTA・JATA・観光庁の過去問や出題例と解答
- それ以外の無料教材は、作った人と何年度の法令かを確かめて使う
- 国内試験は6月1日現在の法令で作られるので、古い年度の問題は改正に注意する
- 解説がなくても調べられるかが、無料だけで足りるかの分かれ目
まずはANTAの出題例を1年分開いて、どんな問題が出るのかを眺めてみましょう。それだけで、次に何を用意すればいいかが見えてきます。





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