旅行業務取扱管理者の講座の選び方|通信講座・スクール・独学を比較

旅行業務取扱管理者の講座を、通信講座・通学スクール・独学の3通りで比べる記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が観光庁・日本旅行業協会(JATA)・全国旅行業協会(ANTA)などの公開情報を調べて独自に執筆しています。試験の日程・受験手数料・法令は変更されることがあるため、最新の情報は各試験の実施機関のサイトで確認してください。

旅行業務取扱管理者の勉強を始めたいけれど、講座を使うべきか、独学でいけるのかで迷っている。そんな方も多いはずです。

結論から言うと、旅行業務取扱管理者の講座選びは「どの学校か」より先に「自分に講座が要るか」を決めるのが近道です。通信講座・通学スクール・独学のどれにも向き不向きがあるんです。

この記事を読むと、3つの学び方の違いと、講座を選ぶ時に確かめたい点が分かります。

目次

旅行業務取扱管理者の講座には、どんな学び方がある?

先に結論

学び方は大きく「通信講座」「通学スクール」「独学」の3通りです。通信講座には、テキスト中心のものと、動画やWebで学ぶものがあります。

『講座といっても、何がどう違うのかよく分からない』と感じますよね。

旅行業務取扱管理者には、総合・国内・地域限定の3つの試験があります。講座も、どの試験に対応しているかがまず違います。

学び方どんな形か主な教材
通信講座自宅で教材を使って学ぶ。動画やWebテストが付くものもあるテキスト・問題集・動画・Webの確認テストなど
通学スクール決まった日時に教室へ通い、講師の授業を受ける授業と、学校が用意する教材
独学市販のテキストと公式の過去問を自分で組み合わせる市販のテキスト・問題集・JATAやANTAの公開問題

旅行業務取扱管理者の資格そのものの全体像は、旅行業務取扱管理者とは?3種類の資格と仕事・試験をやさしく解説にまとめています。

協会は講座を紹介していない

試験を実施するJATA(日本旅行業協会)とANTA(全国旅行業協会)は、公的な立場から、特定の参考書や講座を紹介していません。

つまり、講座を使うかどうか、どこを使うかは、受ける人が自分で決めることになります。この記事では、その決め方を一緒に見ていきます。

通信講座・通学スクール・独学を5つの点で比べる

違いが出るのは5つの点

3つの学び方を「質問のしやすさ」「ペースの作り方」「教材の更新」「費用の考え方」「教育訓練給付」の5つで比べると、自分に合う方法が見えやすくなります。

ここが、この記事でいちばん大事なところです。

『結局、講座にお金を払う価値はあるの?』と思いますよね。ここでは金額ではなく、何にお金を払うのかで比べてみます。

比べる点通信講座通学スクール独学
質問のしやすさメールや専用画面で質問できるものが多い。回数や期間の決まりは講座ごとに違う授業の前後に講師へ直接聞ける聞ける相手がいなければ、自分で調べる
ペースの作り方学習スケジュールの目安が付くことが多い。守るのは自分授業の日時が決まっているので、ペースを作りやすい計画もすべて自分で立てる
教材の更新試験の年度に合わせた教材が届くかを確かめる授業で最新の内容に合わせることが多い自分で新しい年度の本を選ぶ
費用の考え方受講料に教材・質問・添削などがまとめて入っている受講料に加え、通う時間と交通費がかかるテキスト・問題集の代金が中心
教育訓練給付対象の講座がある場合も。講座ごとに確認対象の講座がある場合も。講座ごとに確認対象外

表を見ると、どれかが一方的に優れているわけではないことが分かります。時間の自由を取るか、聞きやすさを取るか、という選び方なんです。

通信講座・通学スクール・独学を、質問のしやすさ・ペース・教材の更新・費用・給付制度の5つの点で比べた図解

「教材の更新」は旅行業務取扱管理者で特に大事

旅行業務取扱管理者の試験は、決まった日の時点の法令で作られます。国内と地域限定は6月1日、総合は8月1日が基準日です。

法令や約款が改正されると、古い教材の内容が今の試験と合わないことがあります。講座でも独学でも、試験の年度に合った教材かどうかは確かめておきたいところです。

国内試験は、令和6年度から全国のテストセンターでパソコンを使うCBT方式になりました。講座を選ぶ時は、CBTの形式に合わせた練習ができるかも見ておくと安心です。

独学のよいところと、気をつけたいところ

独学のよいところ
  • 費用を抑えやすい
  • 好きな時間・好きな順番で進められる
  • 公式の過去問を無料で使える
気をつけたいところ
  • 分からない所で長く止まりやすい
  • 教材が今の試験に合っているか自分で確かめる
  • 計画が崩れると、そのまま止まることも

独学は、決して遠回りではありません。法令や約款の文章を読むのが苦にならない方なら、独学がいちばん効率のよい方法になることもあります。

独学の進め方は旅行業務取扱管理者は独学で合格できる?で詳しく紹介しています。

通信講座の中にも「テキスト型」と「Web型」がある

通信講座とひとことで言っても、届いたテキストを中心に進める講座と、動画やWebの確認テストを中心に進める講座があります。

通勤の電車でスマホを使って学びたいならWeb型、机に向かって紙に書きながら学びたいならテキスト型が合いやすいです。

ただ、運賃・料金の計算は紙に式を書いて練習する時間も取っておきたいところです。Web講座の使い方は旅行業務取扱管理者のオンライン講座・Web講座で学ぶ方法で紹介しています。

講座を使ったほうがいい人のチェック

迷ったら、今の生活から決める

講座が向くかどうかは、性格より今の生活に左右されます。使える時間、聞ける相手、計算問題への苦手意識の3つを先に考えてみてください。

『自分は独学で大丈夫なのか、判断がつかない』という方もいますよね。次のチェックで、当てはまる数を数えてみてください。

講座を検討したいサイン
  • 法令や約款の文章を読むと、すぐ眠くなってしまう
  • 運賃・料金の計算問題で、解説を読んでも手順が追えない
  • 勉強する日としない日の差が大きく、1週間空くこともある
  • 試験日から逆算した計画を立てるのが苦手
  • 一度独学で始めて、途中で止まったことがある
  • 分からない時に聞ける人が身近にいない

3つ以上当てはまるなら、講座の資料を一度見てみると判断しやすくなります。見るだけなら、申し込む必要はありません。

立場ごとの向き不向き

読者の立場ごとに、向きやすい学び方を表にしました。いちばん近い行を見てみてください。

あなたの立場向きやすい学び方理由
旅行会社で働いていて、時間がばらばら通信講座か独学仕事の合間に進められる
観光学部などの学生で、授業の空き時間がある独学か通信講座。学校の講座があればそれも時間はあるので、ペースを作れるかが分かれ目
国内に合格して、総合を目指している独学か通信講座範囲が海外旅行実務などに絞られる
一人だと勉強が続かない通学スクールか通信講座決まった日時や課題が支えになる
会社で管理者が急に必要になった通信講座か通学スクール試験日まで迷わず進める計画がほしい

国内試験の令和7年度の申込者12,376人のうち、学生は3,715人で30.0%でした。学生の受験者が多い試験なので、大学や専門学校で対策の講座を用意している場合もあります。

例えばこんな場面で考えてみる

例えば、ホテルのフロントで働いていて、シフトで休みが不規則な場合を考えてみます。

教室に決まった曜日に通うのは難しいので、通信講座か独学が候補になります。法令の文章を読むのが苦にならず、近くに旅行会社で働く知人がいて質問できるなら、独学でも進めやすいですよね。

一方で、観光学部の2年生で、一人だとつい後回しにしてしまう場合はどうでしょう。大学に対策の授業があれば、それに参加するのも1つの方法です。

同じ目標の友人と進捗を見せ合うだけでも、ペースは作りやすくなります。

講座を使ったほうがいいかを、時間・聞ける相手・計算の苦手意識の3つから判定する流れを示した図解

講座を選ぶ時に見る点と、学校に確かめる質問

講座は「名前」より「中身」で比べる

講座を比べる時は、対応する試験、教材の年度、質問の方法、模擬試験、受講できる期間の5つを並べてみてください。比べる点を先に決めておけば、迷う時間がぐっと減ります。

『学校がいくつもあって、何を見ればいいか分からない』という声もよく聞きます。

講座ごとの形式を一覧で見たい方は、旅行業務取扱管理者の通信講座を比べる|学校ごとの形式の見方で、学校ごとの対応試験と学び方の形式をまとめています。

講座を選ぶ手順
  1. 受ける試験(総合・国内・地域限定)と、受験する年度を決める
  2. その試験に対応した講座を、学校の公式ページで探す
  3. 気になる講座の資料を取り寄せ、教材の見本とカリキュラムを見比べる
  4. 下の質問リストで、分からない所を学校に問い合わせる
  5. 給付制度の対象か、受講できる期間はいつまでかを確かめて決める

学校に確かめたい質問リスト

公式ページだけでは分かりにくいことは、申し込む前に学校へ聞いてみましょう。例えば、こんな聞き方ができます。

  • 「今年度の試験に合わせた教材が届きますか?」
  • 「質問は何回まで、いつまでできますか?」

ほかにも、次の点を確かめておくと安心です。

確かめること聞く理由
対応している試験(総合・国内・地域限定)はどれか講座によって対応している試験が違うため
試験の基準日に合わせて、教材や法改正の情報が更新されるか古い内容のまま学ぶのを防ぐため
国内のCBT方式に合わせた練習があるかパソコンで解く形式に慣れておくため
模擬試験や答案の添削は付くか本番の時間配分で練習するため
受講できる期間と、延長の条件1年で合格できなかった時に続けられるかを知るため
教育訓練給付制度の対象講座か条件に合えば受講費用の一部の支給を受けられるため
試験会場の周りの勧誘には気をつける

試験会場の周りでの講座の勧誘や、解答速報・合否通知のサービスは、観光庁と関係がないと地域限定の受験案内に書かれています。ANTAのよくある質問でも、資格商法への注意が呼びかけられています。講座を選ぶ時は、自分で公式ページや資料を確かめてから決めましょう。

試験ごとに、講座で見ておきたい所

受ける試験によって、講座で確かめたい所が少しずつ違います。自分が受ける試験の行を見てみてください。

受ける試験試験の特徴講座で見ておきたい所
総合4科目。海外旅行実務は200点で、国内と海外の実務には科目合格がある海外旅行実務の教材の厚さと、受験区分に合わせた進め方
国内3科目。令和6年度からCBT方式運賃・料金の計算の解説と、パソコンで解く練習
地域限定法令・約款・国内旅行実務。一部の範囲が国内より狭い地域限定の範囲に合わせた教材か、国内用で代用するか

国内と総合の両方に対応した講座もあります。国内から総合へ進むつもりなら、続けて使えるかも確かめておくと無駄が少なくなります。

勉強全体の進め方は旅行業務取扱管理者の勉強方法も参考にしてみてください。

教育訓練給付制度を使える講座もある

給付制度は「講座」と「自分」の両方の条件で決まる

旅行業務取扱管理者の講座の中にも、教育訓練給付制度の対象になっているものがあることがあります。対象かどうかは講座ごと・年度ごとに違うので、申し込む前に確かめておきましょう。

教育訓練給付制度は、雇用保険の被保険者などが、厚生労働大臣の指定する教育訓練を受講・修了した場合に、受講費用の一部が支給される制度です。

『自分が対象になるのか分からない』という方もいますよね。支給されるかどうかは、講座が対象かどうかに加えて、雇用保険に入っていた期間などの条件で変わります。

給付制度の確かめ方

対象の講座は、厚生労働省の検索システムや各学校の案内で確かめられます。自分の条件は、厚生労働省の教育訓練給付制度のページか、お近くのハローワークで確かめてみてください。

給付制度を使いたい時の確かめ方

『申し込んだあとで対象外だと分かったら困る』と心配になりますよね。給付制度を使いたい時は、申し込む前に次の順番で確かめておくと安心です。

給付制度を確かめる順番
  1. 気になる講座が、教育訓練給付制度の対象かを学校の案内で確かめる
  2. 厚生労働省の検索システムでも、同じ講座が載っているかを確かめる
  3. 自分の雇用保険の加入期間などの条件を、ハローワークで確かめる
  4. 受講を始める前に必要な手続きがあるかを確かめる
  5. 修了の条件(課題の提出など)を確かめてから申し込む

対象の講座は年度によって変わることがあります。去年の情報のまま判断せず、申し込む時点の案内で確かめてみてください。

次の一歩は、資料を並べて見比べること

講座を比べたい時は、いくつかの学校の資料を取り寄せる方法があります。教材の見本やカリキュラム、質問の仕組みを手元で見比べられるので、申し込む前の判断材料になります。

資料を読んで「やっぱり独学でいける」と思えたら、それも立派な結論です。資料で何を見ればいいかは、旅行業務取扱管理者の講座を資料請求で比べる方法で詳しく紹介しています。

独学でいくか、講座を使うか

最後にもう一度、迷った時の考え方をまとめておきます。

時間がばらばらで、公式の過去問と市販のテキストで手順を追えるなら、独学で十分に進められます。一人だと止まりやすい、計算問題の解説を誰かに確かめたいなら、講座が支えになります。

旅行業務取扱管理者ガイド

講座を使って効率よく合格を目指したい方へ

旅行業務取扱管理者試験は、法令・約款の暗記に加えて、運賃・料金の計算や地理など範囲が広いのが特徴です。独学で進めるか、通信講座やスクールで質問や模試の機会を得ながら学ぶか。講座の種類と比べ方、資料請求で確かめたい点をまとめました。

無料旅行業務取扱管理者の講座の選び方を見る

試験の日程・受験手数料は各試験の実施機関(JATA・ANTA・観光庁)の案内で最新情報を確認してください。

講座選びでよくある相談

悩みは「講座に通わないと受からないか」

講座についての相談で多いのは、専門学校や講座を使わないと合格できないのか、というものです。代表的な3つに答えます。

専門学校や講座に通わないと、合格できない?

国内や総合に合格するには、資格のための専門学校に通う必要があるのか、という相談です。

旅行業務取扱管理者の試験には、年齢・学歴・国籍などの受験資格の制限がありません。講座を受けていないと受けられない、ということもないんです。

市販のテキストと公式の過去問で、独学で合格を目指す方もいます。講座は「必要なもの」ではなく、時間や続けやすさを買う手段の1つだと考えてみてください。

今から通信講座を申し込んで、9月の国内試験に間に合う?

今から通信講座を申し込んで、その年の9月の国内試験を受けるのは厳しいか、という相談です。

間に合うかどうかは、残りの期間と、1週間に使える時間で変わります。まずは「週に使える時間 × 試験日までの週数」で、手持ちの時間を出してみましょう。

講座のスケジュールの目安と比べて、その時間で回せるかを確かめると判断しやすくなります。令和8年度の国内試験は、9月3日(木)から25日(金)のうち選んだ日時に行われます。

最新の日程は各実施機関の案内で確認しておきましょう。

講座を受けているけれど、難しくてついていけない

通信講座で勉強しているものの、内容が難しくて挫折しそう、という相談です。

ついていけないと感じた時は、全部を一度に理解しようとしていないかを見直してみてください。まずは配点が同じ3科目のうち、自分が点を取りやすい科目から1つ仕上げるのも方法です。

講座の質問の仕組みがあるなら、分からない所を1つずつ聞いてみましょう。「どこが分からないか分からない」時は、その気持ちごと質問して大丈夫です。

よくある質問

旅行業務取扱管理者の講座は、通信講座と通学スクールのどちらがいいですか?

使える時間と、ペースを自分で作れるかで変わります。時間がばらばらなら通信講座、決まった日時があった方が続く方は通学スクールが向いています。

旅行業務取扱管理者は、独学でも合格できますか?

独学で目指す方もいます。公式の過去問は無料で見られるので、市販のテキストと組み合わせて進められます。一人だと止まりやすい方は講座を検討してみてください。

講座の教材は、前の年度のものでも使えますか?

試験は基準日時点の法令で作られるので、改正があると内容が合わないことがあります。受ける年度に合った教材かを確かめておきましょう。

教育訓練給付制度は、どの講座でも使えますか?

対象は厚生労働大臣が指定した講座だけです。講座が対象か、自分が条件に合うかを、厚生労働省のページやハローワークで確かめてみてください。

資料請求をしたら、申し込まないといけませんか?

資料請求は、講座を比べるための材料集めです。資料を見て独学に決めても問題ありません。

まとめ

この記事の要点
  • 旅行業務取扱管理者の学び方は、通信講座・通学スクール・独学の3通り
  • 違いは、質問のしやすさ・ペース・教材の更新・費用の考え方・給付制度の5つ
  • 講座は「要るかどうか」を先に決め、要るなら中身で比べる
  • 教材が試験の年度に合っているかは、どの学び方でも確かめる
  • 教育訓練給付制度は、講座と自分の両方の条件で決まる

まずはチェックリストで、自分に講座が要るかを確かめてみましょう。要ると感じたら、資料を並べて見比べるところから始めてみてください。

旅行業務取扱管理者ガイド

旅行業務取扱管理者ガイド 編集部

総合・国内・地域限定の旅行業務取扱管理者試験の仕組み、合格率と科目ごとの対策、過去問や講座を使った勉強法、資格を仕事に活かす方法までを、はじめて受験する人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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